でん六と切っても切れない大切な「マメ」。
マメにはおいしいだけでなく、未来を変える大きなチカラがあるのです。
現在では、世界3,316万ヘクタールで栽培されているピーナッツ(FAO統計、2018)。まさにワールドフードとして親しまれるのは、生産するのに環境負荷が少ないことも理由のひとつ。少量の水で栽培できるうえに手間も少なく、またマメ科特有の根粒菌が痩せた土壌も改善してくれるという“サステナブルな作物”なのです。
世界ではいまだ1億4,600万人の子どもが飢餓で危険な状態にあります。そんな重度急性栄養不良の子どもたちに、“栄養治療食”としてピーナッツが活用されています。これはピーナッツの植物性脂肪を活かしたペースト状になっており、少量で多くのエネルギーと栄養素を吸収できるため、子どもたちの治療に絶大な効果を発揮しています。
ピーナッツには多くのビタミンEが含まれており、老化を抑制することで知られる抗酸化作用が優れています。そのほかにも、神経伝達物質をつくりだす成分・レシチンも多く、記憶力アップによる認知症予防が期待できたり、薄皮ごと食べればポリフェノールによる美肌効果ももたらしたりと、アンチエイジングな食材なのです。